N6546BL-5
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第5話

 お待たせいたしました。
 みなさまもご覧になられたことと思います。昨日ネット上で大炎上したゴシップネタのことでございます。私は事の真相よりも、書き込みの数にびっくりしました。日本中でまだこんなにも生き残っていらっしゃる方々がおられることに驚き、また強い希望を抱いたのでございます。
 頑張りましょう、みなさん!!
 どんな不幸や災害が起こっても日本人はあきらめず、そのたびに逞(たくま)しく復興してきたのでございます。歴史がそれを証明しております。生きていれば、私たちが平穏(へいおん)に生活できる日々を必ず取り戻せるはずでございます。諦(あきら)めてはいけません。自暴自棄(じぼうじき)になっても駄目でございます。みんなが同じ境遇(きょうぐう)で歯を食いしばりながら懸命に生き抜いているのでございます。
 それにしても昨日のニュースには私も驚きました。
 某大国から輸入された食品の中にウィルスが混入されていたなど・・・。確かに日本、アメリカ合衆国、ロシア連邦、そしてインドに今回の伝染病の発生が集中していることから考えてもあながち眉唾(まゆつば)とは言えない話でございます。あの9月30日に日本国中で一斉に症状が現れたこともこれで説明ができます。
 しかし、これまでも多くの原因解明とされるニュースがネット上を騒がせてきました。そしてその都度(つど)偽時計 人気 ブランド
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りの話であることが明らかにされてきました。今回の件も決して鵜呑(うの)みにはできないはずでございます。
 ただ、あの食品に関しておもうところはございます。私の妻は国産のみしか購入しないと日々こだわっておりましたから私たちが口にすることはありませんでした。あの日、ホテルの夜のバイキングには見かけた気はいたします。いえ、無かったかもしれません。申し訳ありません。記憶が定かではないのでございます。私も妻も偏食(へんしょく)でございましたからあっても口にすることはありません。

 さて、9月30日未明の話に戻しましょう。
 私と妻は高橋守(たかはし まもる)という横浜から来た大学生に頼まれ、5階にある露天風呂まで石和麻由希(いさわ まゆき)という女性に会いにいくところでございました。
 足の竦(すく)んでいる私を余所(よそ)に妻はドアを開き、辺りの様子を窺(うかが)うことも無く、エレベーターまで駆けだしました。ボタンを押すと、エレベーターは運よく8階で止まっており、すぐに開きました。
「トモも早く来いし!」
「~しろし」というのは甲州弁でございます。「しなさい」を「しろし」と山梨県の人々は言うのです。私も最初は驚きましたが、「~しろ!」という命令口調よりも「~しろし!」の方が優しさを感じます。私も妻と話をするときはよく使っておりました。
 とにかく私は慌ててエレベーターへと向かいました。右手はずっと奥まで続いている直線で部屋は20室以上あったと思います。左手はすぐに曲がり角になっており南北に続いておりました。エレベーターから手招きする妻だけを見て一目散(いちもくさん)に駆けたとき、右手の方向で人影を感じたのでございます。気のせいだったかもしれませんが、5メートルほど向こう側で何かが動いていたように思えます。私は振り向いて確かめることなど一切しませんでした。
 走り込むなり私はすぐにボタンを押しました。
 エレベーターにはどうしてあんなにも多くのボタンが存在しているのでしょうか。冷静であれば特に気にもならないことですが、パニックになっていた私は「開」のボタンを連打していたのでございます。なぜ閉まらないのか、私は気持ちだけが先走っておりました。堪(たま)らず妻が私の手を跳ね除(の)け扉を閉めました。その時に妻は、何か叫びながらボタンを押していたような気がするのですが覚えておりません。血走(ちばし)った表情で壊(こわ)れるほど強くボタンを押しておりました。押しのけた私の背後の廊下に何かを見たのかもしれません。私は首筋に息のような空気の流れを一瞬感じた気もいたします。
 お互いに何かを確認する間も無く、エレベーターは5階に到着いたしました。
 ここを左手に進めば目的の浴場でございます。
 途中で分かれ道があり、道なりで問題ないのですが、曲がってしまうと宴会場に行きつきます。たしかこの日は団体客も少なく、宴会は行われていなかったように覚えております。温泉帰りに通ると、薄暗く、どうにも近寄り難(がた)い雰囲気でございました。
 妻もここにきて怯(おび)え始めておりました。唇も青紫色に染まり、がたがたと震えておりました。
 私はふと、大学生時代のことを思い出しました。山梨県の河口湖近くに富士急ハイランドという遊園地がございまして、よく妻と遊びに行ったものでございます。妻はジェットコースターなどのアトラクションには強く、何度も乗っておりましたが、お化け屋敷には滅法(めっぽう)弱いところがありました。当時は病院をそのままアトラクションの舞台にした施設がありまして、懐中電灯一本を持って3階建てのお化け屋敷を彷徨(さまよ)うのでございます。妻が、途中に隠れていたお化けに驚き、追われたときに転んで膝をすりむき、泣きながらギブアップした姿を思い出しました。妻はこういう恐怖は苦手なのでございます。そもそも宿ではトイレ前の玄関の電気を消さずに寝るぐらいの怖がりでございました。
 しかし、戻ることもできません。8階に戻れば、必ず何かに待ち構えられている予感がございました。私たちには進むしか他に選択肢が無いのございます。
 「私、無理かも・・・」
先ほどとは180度変わった妻のか細い声。今頃そう言われても私はどうすることもできません。軽率(けいそつ)な振る舞いをここで叱りつけている時間も無いのでございます。前を向いて私が先導するしかないのでございます。
「静かに・・・。」
私は意を決して、そう言うと、妻の手を取り、エレベーターを出ました。走れば30秒とかからぬ距離ではございましたが、警戒し、ゆっくりと足を進めました。冷えた小さな妻の手を握りしめながら。
 窓の外は激しい雨でございました。ふと外を眺めると大きな橋が架(か)かっておりました。オレンジ色の街灯の下、車はまったく通っておらず、寒村(かんそん)とした景色でございましたが、ふとそこに人間の影が動いたのでございます。向こうからこちらに走ってくる一人の女性のようでございました。傘をささず、転げるように走って参ります。すると手前にも人影が・・・5名くらいでございましょうか、彼女を待ち構えるようにしております。その姿に気づいた女性は慌てふためき反転しました。今度は逆方向から10名くらいの集団が彼女の後を追ってくるのです。前後から追い立てられ、八方塞(ふさが)りの状態になりました。この雨のなかを誰も傘をささずに・・・、何とも言えない違和感がありました。と、前後から来た集団が一気に彼女に群がったのでございます。あっと言う間に女性の姿は見えなくなりました。死骸に群がるカラスたちのような光景でございました。
 それが一瞬のことでございましたので私は現実味を帯びたものと捉(とら)えることはできませんでした。妻は外の景色など気にはしておりません。周囲を雀(すずめ)のようにキョロキョロしております。私はこの件が悟(さと)られぬよう、窓を身体で隠しながら進んだのでございます。この恐ろしい光景を目にしたとき妻がどんなリアクションをとるのか、私には容易に想像がつきました。
 マッサージの店を過ぎ、私たちは浴場の前に着きました。数台あるマッサージ器の裏などに何かが隠れてはいないかと充分見渡しましたが、特に変わった様子はございません。
 私たちは何ら異変に遭遇することもなく、無事に目的地に着いた訳でございます。
 なんという幸運。ビギナーズラックとはまさにこのことでございます。
 私たちはそのまま女湯の入口へと向かいます。ほっと胸を撫で下ろしながら暖簾(のれん)を潜(くぐ)ったのでございます。あの時は自らの幸運を喜んでおりましたが、実は運ではございませんでした。それを知ったのはすぐ後にことでしたが、これは高橋守の策略だったのでございます。
 だからと言って彼に唾を吐くようなことも私たちはできません。なぜなら私たちは思いもかげず彼の思惑(おもわく)に救われることになったからでございます。
浴場内に入った私たちはついに、惨状(さんじょう)を目(ま)の当たりにすることになります。それは実に衝撃的な光景でございました。
未だにあの光景が悪夢として蘇(よみがえ)って参ります。そしてその夢がもう覚めないことに気が付き、また絶望にかられるのでございます。
 
 さて、本日はここまでとさせていただきます。起きている時間を極力短くすることもエネルギー消費を抑える大切なポイントなのでございます。生き残る術(すべ)でございます。
 それでは一度失礼させていただきます。





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Sense3

朝の八時。美羽がそわそわとしながら朝食のトーストを食べている。

「なあ、そんなに落ち着かなくても朝の十一時には始まるんだろ?」
「うん。だから、早いお昼御飯の願い。ぶっ続けでやるから」
「駄目だ。ちゃんと十二時に飯を食うぞ。そして、ゲームはそんなに長時間やるな」

 俺の苦言にも妹はぶーぶー、文句を言う。あのな、食事の準備、掃除、洗濯。夏場の俺の仕事をお前は手伝っていないだろ。と言おうと思ったが、それでムキになって手伝われて片づけに手間取れば目も当てられない。

「分かったよ。じゃあ、簡単にチャーハンな」
「わーい、お兄ちゃんありがとう」

 全く子供なんだから。と呟く。そのあと俺は掃除、洗濯をしてチャーハンを作る。あっ、今日の夕飯は暑いからソーメンでいいか。美羽も早く食べられるし。と献立を考える。
 そして十一時。俺は、VRギアを付けて、ベッドに寝っ転がる。催眠誘導が即座に始まる。感覚的には体は寝ているのに頭は冴えている感じだ。それから視界が広がり、風景が見える。

『名前をどうぞ』

 機械的な女性の声に促されるままに、目の前に現れた半透明なキーボードをたたく。
 VRのなれない中でも自分の名前【SYUN (シュン)】を打ち込む。そして、ゲームがチュート楽天 バック
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リアルの選択が出るが、俺は操作以外は攻略サイトで事前に情報を得ている。必要ならば、静姉ぇや美羽に聞けばいい。

 そして開ける光景。周囲には溢れ返る人。たくさんの人がログインしたようだ。そして俺は初めてのVRの世界に降り立ったわけだけど、体感がおかしい。まあ、VR特有の違和感だと思いたいだけど、そして素の髪の毛が肩まで伸びている。おかしい。短い髪なのに、これでは気にしてる中性的な顔から女に見られてしまうではないか。
 いや、もう、薄々気が付いているさ。

 そう考えている時、ぽーん、と高い音が聞こえる。
「チャット、オープン」
『あっ、お兄ちゃん。繋がっている?』
「ああ、どこにいる?」
『人が多くて分かんないから、お姉ちゃんと北の大聖堂前で待ち合わせしよう』
「わかったすぐ行く」

 そうして、俺はすぐにその場を移動した。人ごみは嫌いだし、何より、なぜか周囲が俺を見てくる。
 たどりついた大聖堂前は、多少の人が待ち合わせしているようだ。
 美羽を探す。

『ねえ、お兄ちゃん。もう着いた?』
「ああ、着いたが。どこだ?」
『聖堂前の像の下。白い髪だよ』

 探して見つけた。確かに白だ。その隣には、水色の髪に魔法職の人らしいローブの人がいる。
 若干垂れ目に眼の下に泣きホクロのある美女は配色の違いはあれど、見知った人物だ。
 その人たちに声をかける。

「美羽であっているか?」
「えっ、ハイ。ミュウです。がどちら様ですか?」
「俺だよ、お前の兄だよ」
「えっと? 峻ちゃん? お姉ちゃん、しばらく会わなかったから分からなかったよ。いつの間に女の子になっちゃったの?」
「いや、お姉ちゃん、違うから!? これそういう問題じゃないから! なんで、お兄ちゃんがお姉ちゃんになっているの!」
「いや、考えたくないんだが、カメラで撮影した姿をそのまま修正なしでキャラにした時、身体補正が掛かったのかもしれん。女性的な方向で」

 考えたくなかった。胸はないが体が全体的な丸みを帯びている。そして、俺の声は、若干ハスキーボイスなのだ。巧に脅された内容もこの声で女性のマネをした時の黒歴史だ。あれが俺と特定されたらもう首を括るしかない。

「うーん。可愛くなっちゃったね。峻ちゃん、いや、今はユンちゃんかな?」

 はい?

「だって、名前の所がユンになっているよ」
「えっと、あっ、本当だ。ユンお姉ちゃん?」

 SYUNと打ってたはずだが、VRの操作の不慣れで打ち損じたようだ最初のSが抜けてYUN--ユンと名前が決定してしまっている。

「おい、もう、このキャラ消すぞ!」
「まあまあ、このゲームって基本。ネカマができないんだから良い体験だと思おうよ。ユンお姉ちゃん」
「お姉ちゃん権限でそれ消したら、黒歴史さらすよ」

 うわっ、静姉ぇ。いや、今はセイ姉ぇが本気だ。セイ姉ぇが本気の時は、後が怖いのだ。そう、結構しつこい。別にオンラインゲームをやっている時、セイ姉ぇの友人にPKしようとしたプレイヤーに、きっちりとお灸を添えたらしい。

「分かった。まあ、ロールとかはしないし適当にやるよ。それで、二人はもうセンスは獲得したの?」
「うん。初期のセンスを獲得すると、同時に初期武器も貰えるからね」
「じゃあ、俺もセンスを取るか」

 俺は、少し二人に待ってもらってセンスを取得する。

「ねえ、ユンお姉ちゃんは、どんなセンス構成?」
「うん? 俺の構成は、弓、鷹の目、魔法才能、魔力、錬金、付加、調教、合成、調合、生産の心得だぞ」

 なんか、ミュウが口をぽかんとあけている。そしてセイ姉ぇは困ったような顔をしている。

「ねえ、ユンは何を目指そうと思っているの?」
「うーん、サポートかな?」
「……おにいちゃんの馬鹿! そんなゴミセンスばかり集めて!」

 うん、ゴミだと知っていた。敢えて隙間産業的な意味合いで。と反論しようとしたが。

「いい、弓ってコスパ最悪じゃない! 鷹の目は遠くの物をよく見えたりするだけで、全然ユニークセンスじゃないよ! 魔力才能って何かの属性か魔法が無いと、ほとんど成長しないよ! それに、錬金ってただの物質変換センスで変換率悪いよ! 付加だって、中途半端だし、調教はモンスターを調教するセンスだけど、成功率は高くないから死にセンスだよ。唯一生きてるセンスって合成や調合、生産の心得って生産職じゃない! 一緒に冒険できると思っていたのに」
「えっと、直訳すると、弓は、矢とセットじゃないと使えないし、鷹の目も余り良いセンスじゃない。魔力才能は、錬金でも多少育つけど、効率が悪い、ってところかしら?」

 丁寧にセイ姉ぇが説明してくれた。
 つまり、俺は足手まといにならないようにサポートセンスを選んだつもりが、完全に足手まといでサポートセンスにすらなっていないのか。

 さらにとどめの一言。

「合成や調合で出来るアイテムって大体お店で売っているんだよね」

 はい、俺の存在意義がなくなりました。

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第5話 細剣部門戦(後編)


 5

 第五試合は、第一試合の勝者と第二試合の勝者が戦う。
 すなわち、シャンティリオン・グレイバスターと、北征将軍ガッサラ・ユーディエルである。
 呼び出し係が、

「ゴリオラ皇国、ガッサラ・ユーディエル殿!
 パルザム王国、シャンティリオン・グレイバスター殿!
 出でませい!」

 と、大音声で呼ばわった。
 二人が入場し、それぞれ武器を選んだ。
 定位置に向かいながら、ガッサラ将軍は自軍のほうに合図した。
 すると従騎士らしい二人が大きな盾を持って走ってきた。
 審判長がガッサラ将軍に何かを言い、ガッサラ将軍は笑いながら言い返している。

 ガッサラ将軍は、従騎士二人に盾を支えさせ。
 両の腕を曲げて。

「ふおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」

 鬼の形相になって息吹を吐き、全身に闘気をみなぎらせ。
 右手に剣をティンバーランド シューズ
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持ったまま、左手の握り拳を盾にたたき付けた。
 すさまじい轟音とともに、盾と従騎士たちは吹き飛んだ。
 従騎士たちは、すぐに起き上がり、盾を高く掲げた。
 ガッサラ将軍は、その盾を指し示しながら、どら声を張り上げた。

「シャンティリオン!
 俺はこの通り|無手闘術《むしゆとうじゆつ》も使うっ。
 気を付けるがいい!
 うわっはっはっはっ」

 無手闘術とは武器を用いずに素手で戦う武術を指す。
 盾の中央には、バルドの位置からでもはっきり見える大きなへこみがついている。
 あのごつい盾をへこませるというのは、尋常な打撃ではない。
 しかも、殴りつけたときの音は、明らかに素手の音ではない。
 手袋部分に、|打《う》ち|金《がね》が仕込んであるのだ。
 手袋は鎧の一部であり、金属鎧を着けても構わないのだから、その装備に卑怯な点はない。
 こうしてわざわざ手の内をさらすのは、公正といえば公正のようでもある。
 だが手の内をさらすことで相手を攪乱するつもりなのかもしれない。

 審判長からとがめの言葉がないところをみると、無手闘術を使っても反則にはならないようだ。





 6

 鐘が鳴った。
 近距離で向かい合うと、体格の差がいっそう際立つ。
 北征将軍は雄偉にして巨大。
 まるで大赤熊だ。
 金属板を埋め込んだ分厚い革鎧を身に着けている。

 右手に持った細剣が、食事用のナイフのようだ。
 その細剣を振る。
 遅い、とバルドは思った。
 全身から感じる武威。
 そこから予想した剣の鋭さを大きく裏切る太刀筋だ。
 速度だけでなく、鋭さが今ひとつ足りない。

 それでもけたはずれに巨体で振り回すのだから、攻撃半径は大きい。
 威力もそれなりのものがあるだろう。
 それを苦もなくシャンティリオンはかわす。
 すると反対方向から拳が飛んできた。
 分厚い板金盾をへこませる威力であるから、当たれば命にさえかかわる。
 あざやかにシャンティリオンはかわす。
 するとまた剣が来る。

 この繰り返しだ。
 あまりに体が巨大なので、剣が飛んで来る角度が予想できない。
 それこそ後ろから飛んで来るような軌道を取ることもある。
 そしてくせ者は拳だ。
 剣より速い。
 剣に気を取られれば、拳に打たれてしまう。
 速度の違う二種類の攻撃が切れ目なく襲い掛かるのだ。

 このなかなかに厄介なコンビネーションを、シャンティリオンは危なげなくかわし続けている。
 攻撃はまだ繰り出していない。

 シャンティリオンの注意は、北征将軍の剣と左拳と上半身に向けられている。
 剣と拳をかいくぐって頭部かその近くにすきを探しているのだろう。
 つまり、シャンティリオンは上に気を取られている。
 そこに北征将軍の狙いがある、とバルドは気付いていた。

 あのブーツの爪先の異様な張り出し方。
 たぶん鉄環が仕込まれている。
 おそらくは先をとがらせた。
 それに気付かず攻撃を仕掛けたら、シャンティリオンは危うい。

 と、シャンティリオンがわずかに腰を沈めた。
 攻撃を仕掛けるつもりだ。
 シャンティリオンが跳躍しかけたその瞬間を、北征将軍は見逃さなかった。
 爆風を巻き起こしながら右足の蹴りを繰り出したのだ。

 これはかわせん、とバルドは思った。
 だが、若く俊敏なシャンティリオンの運動能力は、老騎士の予測を超えた。
 空中で体を回転させつつひねり、シャンティリオンは蹴りをかわしてのけたのである。
 横向きになって空中で回転するシャンティリオンの腹に、北征将軍の剣が迫る。
 シャンティリオンはそれを剣で弾き飛ばした。
 さらに北征将軍の左拳がうなりを上げて襲う。
 シャンティリオンは回転力を利用して、右膝で北征将軍の左肘をはじき、これをしのいだ。

 そして、ひねりを加えて着地すると、低い態勢ですぐさま北征将軍に飛びかかった。
 その頭部目がけ、北征将軍の右前蹴りが繰り出された。
 シャンティリオンの頭が砕けた、と思ったのは目の錯覚で、わずかな動きで蹴りをかわすと、シャンティリオンは北征将軍の向こうずねに剣をたたき付けた。
 斬る、というよりは砕く太刀筋だ。
 跳躍は、誘いだった。
 北征将軍の足に仕掛けがあることを見抜き、その足を誘いだして砕いたのだ。

 貴賓席の近くに立つザイフェルト騎士団長が、厳しいまなざしでシャンティリオンの闘いぶりを見ている。
 北征将軍は、しかし戦意を失わなかった。

「せりゃあああああぁぁぁぁぁぁっ!」

 裂帛の気合いを込め、斜め下から斬り上げるように右手の剣を振るった。
 風をまとったその一撃が、バルドには悲壮感を伴ってみえた。
 ここまで見れば、もう明らかである。
 北征将軍は、右手を痛めている。
 右手だけでなく、体全体が痛手を受けていて、たぶん競武会に出場できるような状態ではなかった。
 だからこその、この戦い方なのだ。
 本来の体調ならこのような剣筋ではないはずだ。
 北の地から駆けつけたと言っていたが、競武会直前に満身創痍となるような戦いが勃発したのだろう。

 シャンティリオンは北征将軍の捨て身の一撃を余裕をもってかわした。
 右足の踏み締めが利かない北征将軍は、捨て身の一撃をかわされ、前に重心を崩した。
 その腕は伸びきっている。
 伸びきった瞬間、その右肩の腕の付け根の部分を、シャンティリオンは剣で打ち抜いた。
 伸びきった状態でそこに強い打撃を与えれば、右腕は致命的な痛手を受ける。
 骨が砕ける音を聞いたような気がした。

 鋭い剣筋だ。
 鋭すぎる。

 戦いというものは、勝たねばならない。
 だが、勝ちすぎてはいけない。
 勝ちすぎ、殺しすぎ、奪いすぎれば、大きな恨みを残す。
 それは結局こちらに返ってくる。
 ほどほどに勝って従わせるのが最上だ。
 勝ちの半分を相手に与えるぐらいでちょうどよい。

 相手が手負いであることに、シャンティリオンは気付いたろうか。
 気付いたはずだ。
 気付いたうえで、非情の攻撃を加えたのだ。
 体調管理もできない者は出場すべきでないと考えているのだろうか。
 出場してきた以上は容赦なく倒して構わないと考えているのだろうか。
 それは正論だ。
 今のシャンティリオンの剣は、正論そのものだ。

 対する北征将軍は、どうか。
 なぜ試合前にこれみよがしに盾を無手闘術でへこませてみせたか、やっと分かった。
 シャンティリオンの闘いぶりをみて、この相手には勝てないと北征将軍は悟った。
 痛手を受けて動きの不自由な今、圧倒的な高速機動を持つ剣士とは、あまりに相性が悪い。
 だからあえて示してみせた。
 自分にはまだ牙が残されていることを。
 この天与の才にあふれた若き騎士に全力で倒される価値のある男であることを。
 胸を張って精一杯のみえをみせつけてみせたのだ。

 北征将軍は、膝を突いて崩れた。
 もう二本目を戦う力は残っていないだろう。
 その眉間に、シャンティリオンの剣が突き付けられた。

「勝負あり!
 シャンティリオン・グレイバスター殿」

 審判長も、二本目を行う必要はないと判断したようだ。
 シャンティリオンは、勝利を得た。
 パルザム側の騎士たちは、大いに沸いている。
 しかしシャンティリオンは気付いているのだろうか。
 ゴリオラ側の騎士たちが、憎しみの目で自分を見ていることに。





 7

 第六試合は、第三試合の勝者と第四試合の勝者により行われる。
 すなわち、マジストラ・ゲリと、ドリアテッサ・ファファーレン。
 事前に聞いたところからすれば、マジストラはわざと負けるつもりだ。
 そのことは、ゴリオラ皇国の出場者たちはうすうす気付いているだろうから、彼らはさぞ冷めた気持ちだろう。

 と、思っていたのだが。
 何かひどく沸いている。
 何があったのか。

 試合が始まり、バルドは気付いた。
 マジストラは勝つ気だ。
 本気でドリアテッサをたたき伏せる気だ。

 あとでドリアテッサに聞いて事情が分かった。
 マジストラは一年ほど前、皇都の武道大会で優勝し、その場でこの優勝はファファーレン家のドリアテッサ姫に捧げる、と公言した。
 翌日、馬車に贈り物を満載して、マジストラはファファーレン家を訪ねた。
 ドリアテッサは王宮詰めで不在であるが、それは承知で、家族に贈り物を渡しに来たのだ。
 それは婚約申し込みにも等しい行為である。
 ドリアテッサの兄アーフラバーンは機嫌良く迎え入れた。
 マジストラの肩を抱き、君のような優れた武人が未来の義弟とは頼もしい限りだと笑顔をみせ、自家の練武場に連れ込んだ。
 そして半死半生になるまでたたきのめして、贈り物ともども放り出した。

 今日ドリアテッサは、ほかの出場者や従卒たちが見ている前で、私に勝ったら妻にでも愛人にでもなってやる、とマジストラに言ったそうだ。
 騎士が騎士に与えた言質は重い。
 つまりこの約束は必ず果たされるとみてよい。
 ドリアテッサを優勝させるという皇王の意向に背くことになりかねないが、なにしろ本人がそう言うのだ。
 それに、ドリアテッサに恋慕した身分の低い青年騎士が競武会の優勝を勝ち取り、その勝利を捧げてドリアテッサを妻に望んだとすれば、どうか。
 人々を興奮させる偉大な物語の続きとしては、悪くない。
 それはおそらく皇王の意向から大きくはずれていない。
 なるほど、気合いも入ろうというものだ。

 試合は、マジストラが仕掛けては、ドリアテッサがそれをかわし続け、最後にマジストラの隙を突いて攻撃を当てる、という形でドリアテッサが二本勝ちを収めた。
 いずれも、強い踏み込みからの刺突ぎみの斬撃で勝負を決めた。
 その突進力と素早さと間合いの長さは強く観戦者たちの脳裏に刻み込まれ、もはや女だてらにとの嘲笑を許さない。
 マジストラは控えめにいってもよい剣士であったが、ドリアテッサの心技の充実はただごとでない。
 それにしても、もっと早く攻撃すれば、もっと短時間で勝てたろうに、そうはしなかった。
 ドリアテッサは、マジストラの猛攻に身をさらすことで、おのれを研ぎ澄ましたのだ。
 決勝戦のために。




 8

 そのときは、きた。
 ドリアテッサとシャンティリオンが呼び出され、二人は闘技場の中に進み出た。
 ドリアテッサは、新品の美しい革鎧に身を包んでいる。
 要所は非常にしっかりした作りになっているようだ。
 濃い茶色の革鎧で覆われているため、なおさら白い肌と朱い唇が引き立っている。
 しなやかな動きが逆に武威の高さを感じさせる。
 女豹のようだ。

 シャンティリオンの白いシャツは、ひどく場違いなものにみえる。
 女神のように超然としている、などと評すれば本人は怒るだろうか。
 その姿は、命懸けの戦いに緊張する戦士というより、風に吹かれるのをたのしんでいる吟遊詩人だ。

 鐘が鳴った。

 ドリアテッサは、斜め前に剣を突き出して、相手の出方を待った。
 シャンティリオンは、両手をだらんと下げたままだ。
 闘技場はしんとして物音もしない。
 闘技場の外からもざわめきは聞こえてこない。
 世界中が二人を見ている。

 ドリアテッサが、じりっと足をすり寄せて前に出た。
 シャンティリオンに動きはない。
 ドリアテッサが、またわずかに前に出た。
 シャンティリオンの剣がほんの少し前に突き出された。

 息の詰まるような沈黙のなか、ドリアテッサはさらに足をすって前ににじり出た。
 お互いの制空権を侵す距離まで近づいているというのに、ドリアテッサの剣は、攻撃の予兆を感じさせない。
 誘っているのだ。
 ドリアテッサは、カーズ・ローエンの教えを忠実に守っている。
 相手の隙を見いだし、そこを確実に打ち抜く。
 隙が見えるまでは攻撃しない。
 ただただ相手の攻撃をかわしつづけ、隙を待つのだ。

 つまり、相手に攻撃されるために、ドリアテッサは今前に出ている。
 シャンティリオンの剣速と技は、尋常のものではない。
 ゴリオラ皇国で一流と呼ばれ英雄と呼ばれる手練れを、危なげなく打ち破った危険な剣士だ。
 その懐にじりじりと踏み込んでいくのだ。
 切れ間なく心魂に力を注ぎ続けなければ、できることではない。

 シャンティリオンの剣が踊った。
 下に向いていたはずの剣は右上から袈裟懸けにドリアテッサを襲った。
 左肩と左足を引いて、ドリアテッサはその剣をかわした。
 間髪入れず、シャンティリオンは半歩踏み込みつつ、左下から右上に剣を跳ね上げた。
 このとき、シャンティリオンは手首を返していない。
 |鎬《しのぎ》の両側に刃がある両刃の剣ならではの技だ。
 ドリアテッサは上半身のひねりでかわした。
 シャンティリオンの剣はくるりと回転し、左上から右下に振り下ろされた。
 足の送りが追いついていないドリアテッサは、体をひねってかわした。
 体の柔らかさがなければできないかわしかただ。
 だが完全にはかわしそこね、ドリアテッサの左の脇腹を剣の先端がかすめた。

 ここまでが一呼吸のあいだの攻防である。
 再び両者は、動から静にもどった。
 シャンティリオンの左足は、右足より少し後ろにある。
 その左足を右足に引き寄せながら。
 つまり体を前に運びながら。
 シャンティリオンは、剣を左肩の前まで持ち上げた。
 ドリアテッサは打ち込もうとしない。
 まだ隙がみえないのだ。

 シャンティリオンの剣が左上から右下に振り下ろされた。
 速い。
 先ほどより数段速い攻撃だ。
 ドリアテッサは半歩後ろに下がりつつ、体をひねってこれをかわした。
 シャンティリオンの剣は振り下ろしから突きに変化し、ドリアテッサの胸に突き刺さった。
 と見えたが、ドリアテッサはきちんと相手の剣の動きを見極め、瞬時に右に動いてこれもかわした。

 シャンティリオンめ、驚いておるな、とバルドは思った。
 表情を見定めるには距離がありすぎるが、何となくそう感じた。

 なるほど、シャンティリオンの剣は|迅《はや》い。
 だが、カーズ・ローエンの人間離れした剣速を見慣れた目になら、けっして捉えられない速度ではない。

 シャンティリオンが連続攻撃に出た。
 速い、速い、速い。
 今までの攻撃よりずっと速い攻撃が続く。
 右から、左から、上から、下から。
 ドリアテッサはそのすべてを見事にかわし、そして。
 右足で強く大地を踏みこんで突進すると、真正面から突きに近い振り下ろしをシャンティリオンの顔面に放った。

 それが誘いの隙だったのか、そうではなかったのか、バルドには分からなかった。
 どちらであったにせよ、シャンティリオンはドリアテッサの剣を自分の剣で払いのけ。
 無防備となったドリアテッサの首元に剣を突き付けた。
 ドリアテッサは動けない。
 シャンティリオンが、これまでの冷たい剣さばきが嘘のように、炎の闘気を放っている。
 動けば首を切り落とされる。
 そう思うほかない殺気だ。

「一本!
 シャンティリオン・グレイバスター殿」

 審判長が判定を下した。
 続いて二本目の鐘が鳴ったが、シャンティリオンがあっさりと勝利を収めた。
 ドリアテッサは、一本目で気根を使い果たしてしまったのだ。
 それほど高い集中力を、ドリアテッサはみせた。
 そしてそれでもシャンティリオンには及ばなかった。
 ドリアテッサは悄然と自陣に引き上げた。

 だが、ドリアテッサは胸を張ってよい。
 近衛師範よりも北征将軍よりも、ドリアテッサはよい試合をした。
 決勝にふさわしい試合だった。
 この準優勝は、皇女シェルネリアに捧げるに値する。
 事実、ゴリオラの人々の目は誇りと賞賛をたたえている。
 ドリアテッサは、よくやった。
 ただ相手があまりにも化け物だった。
 まさに|剣の王《シャンティリオン》。
 ザイフェルトが万人に一人の剣才の持ち主と評した意味がようやく分かった。

 そのとき、バルドの右側で、黒い影がゆらめいた。
 カーズ・ローエンの出番がきたのだ。




************************************************
1月25日「第五日模範試合」に続く

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が駄目だからね」
「駄目だから?」
「僕のことは邪魔だ、鬱陶しいって思ってるから」
「そういう人達なの」
「そうだよ。大事なのは自分達だけで」
 それぞれだというのだ。ただしそこにはだ。
 お互いの、夫婦間の愛情はなかった。つまり二人共完全なエゴイストであるというのだ。
「僕は罵られたことはあっても褒められたことなんて一度もないよ」
「それが希望の御家族なのね」
「そうなんだ。だから来ないでね」 
 俯き沈んだ顔になってだ。希望は話した。
「千春ちゃんにとってもよくないから」
「それじゃあ」
「家族な男性 ファッション ブランド
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ら誰でも大事だ、愛情があるなんて嘘なんだよ」
「よく言われることでも?」
「うん、嘘なんだよ」
 そうだとだ。俯いて話す希望だった。そのままで。
「愛情のない人もいるから」
「だから家族もなの」
「そう。そうした家族もあるんだよ」
「そしてその家族の人とは」
「できるだけ会いたくないよ」
 暗い顔でだ。その家を前にしてだ。希望は話した。
「だからもう家にはあまりいないんだ」
「そうなの」
「まあとにかくね」
 ここまで話してだ。そのうえでだった。
 希望は千春にだ。こう言ったのだった。
「今日はこれでね」
「うん、これでね」
「さようならだね」
 微笑んで言う千春だった。
「それじゃあまた明日ね」
「うん、明日ね」
 千春は今はだ。希望に手を振ってだ。
 そしてそのうえでだ。二人は別れた。刻は夕方に近付こうとしていた。
 その赤くなりそうとする中をだ。希望はランニ

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「お口に合いませんか?」
シェフがふと手を止めるようにして訊いて来る。
先ほどと違って、今度は明確に源次郎に向けての質問だ。

「い、いえ???、そ、そんなことはありませんが???。」
源次郎は、取りあえずそう答える。だからと言って、その「お抹茶」の味が口の中に蘇ることもなかった。
ひょっとしたら、そんなお茶、一度も飲んだことがなかったかもしれない。飲んだ記憶がまったくない。

「だったら良いのですが???。じゃあ、お二人分、ご用意いたしますね。」
源次郎の言葉をそのままに受け取ったのだろう、シェフは安心したかのようににっこりと頷いてくる。
そして、あわただしく手を動かし始める。

(ふ、2人分って? ど、どういうこと? そ、それに、ここはロシア料理のお店。
それなのに、お抹茶なんてメニューがあるのかしら?)
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からない源次郎は、首を傾げながらそう思った。
もちろん言葉には出せなかったが???。


程なくして、正確に時計で測ったわけではないが、それこそシェフが言った5分ぐらいが経った頃、店の表にひとりの男性が立った。
別に見張っているつもりはなかったものの、源次郎はやがてやってくるであろう行政書士の先生の到着がやはり気になっていたのだ。
他にすることもなかったし、自然と店の入り口へと視線が張り付いていた。

「やあ、こんにちわ。」
その男性、源次郎と視線を合わせるようにしたままで店の中へと入ってくる。
如何にも源次郎が今回の依頼人であると知っているかのようにだ。


(つづく)


第2話 夢は屯(たむろ)する (その1265)

「あっ、はい、こ、こんにちわ???。」
思わ

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工搿。à饯?85)

源次郎は、その答えを捜し求めるように、右手をまた上に戻してくる。
そして、その手を美由紀の左乳房の上に持っていく。

(まずは、ここからだろう。)
そうした思いがあったからだ。
薄い物を1枚纏っているとは言っても、やはりキスの後は乳房への愛撫だ。
それが順序というものだ。
脱がせるのは後でも良い。
そう思うことにする。

と???。
美由紀の反応は何とも素早かった。
いや、来るのが遅すぎたと思えるほどにだ。
美由紀の乳房は、もう既に固くなっていた。
そう、乳首と乳房の両方がだ。

これは、美由紀の特徴だった。
性的興奮を感じると、女性の乳首が勃起するのは知っていた。
過去の数少ない経験でも、それは実感出来ていたからだ。
だが、美由紀の場合は、もちろん乳首も固く勃起するが、ほぼそれと同時に乳房全体が同じように固くなるのだ。
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る。
他の女の子でも同様のことがあるのだろうとは推測するのだが、源次郎が現実として出会ったのは美由紀が初めてだった。

「うっ、う~ん???。」
美由紀が苦しそうな声を上げた。
と、同時に、溜息のような長い吐息。
それは、口からではなく、鼻から抜けたような甘さがあった。

「??????。」
源次郎は何とも言えない違和感を感じた。

ここまで高まっているのであれば???。
そう思うと、美由紀の態度すべてに「いつもとは違う!」という驚きがあったのだ。

美由紀が先にベッドに入っていたこと。
口紅を差していること。
全裸ではないこと。
日頃は、昼間でも身につけない下着を穿いていること。
そして何より、美由紀が自分から仕掛けてこない

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第二十三話 異形その七

「全く違う。共産主義というか全体主義のことを言っておるのじゃ」
「つまり隠れ蓑だな」
「そうじゃ。全体主義者を受け入れよというものじゃ」
 こう看破するのだった。
「全体主義を受け入れればどうなるかというとじゃ」
「全体主義者は自分以外を認めない」
 牧村は看破した。全体主義というものは一人の独裁者、独裁勢力により全てが統率される社会である。まさにロベスピエールのジャコバン派がそうでありナチスもソ連もそうである。ロベスピエールのこれを革命だ民主主義の萌芽だと持て囃す輩は今でもいるがそれは大きな間違いである。
「一旦受け入れればそれで終わりだ」
「その通りじゃ。終わりじゃ」
 言い捨てる博士であった。
「それが我が国のリベラルじゃ」
「今でもそうだな」
「連中は変わらんよ」
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 何処までも見下げた言葉であった。
「絶対にのう。終戦直後から変わっておらんのじゃよ」
「だから今でも北朝鮮を指示できるのか」
「あの下劣なグルメ漫画もじゃ」
 博士はこうも言った。ゴロツキの如き黒い服のオールバックの新聞記者がこれまた権力主義と特権思想の塊の如き父親と戦う漫画である。
「あの原作者も同じじゃよ」
「確か学生運動にも関わっていたな」
「あれだけ愚劣な運動もなかったわ」
 博士にとってはまさにそうだった。学生運動にしろだ。
「選挙に行って票を入れればそれでいい。それで何故暴れる必要があるのじゃ」
「馬鹿にはわからないことだ」
 牧村にしろこう言い捨てる。彼も選挙に行く程度はしているのだ。
「所詮はな。馬鹿だから暴れる」
「あれは間違っても民主主義ではない」
 暴力に訴えることを否定してこそである。ましてや革命というのはまさにその民主主義の否定に他ならない。革命から生じるのは何時の時代も一つしかない。全体主義である。
「わからん馬鹿共が今もおるわ」
「マスコミやそういった場所にな」アウトレット コーチ バッグ
「連中の言うリベラルなぞ嘘っぱちじゃ」
 博士の忌々しげな言葉は続く。
「全体主義に過ぎんわ」
「その全体主義者は妖怪も嫌いだったな」
「連中は現実だけを見ておるつもりでおる」
 今度の博士の言葉は馬鹿にしきったものであった。
「妖怪はおらんと妄信しておるぞ」
「宗教と同じくか」
「妖怪もまた宗教じゃからな」
 だからだという博士であった。
「否定するのも当然じゃ」
「考えてみればそうか」
 妖怪は民間伝承の中に生きている存在である。民間伝承はどの国でも宗教と密接な関わりがある。シャーマニズムがその根幹だからである。
「そうなっていくか」
「しかし妖怪は実際におる」
 博士は力説するのであった。
「その証拠がこの部屋なのじゃよ」
「そして僕達だね」
「そういうことだね」
 ここで明るく話す妖怪達だった。確かに彼等は今ここにいる。
「僕達は実際にここにいるから」
「何よりの証拠だよ」
「妖怪がいるということは神もまたいるということだ」
 牧村はその彼等の言葉を受けながら述べるのだった。
「そして魔物もな」
「共産主義とやらだけで全ては語れん」
 こう締め括る博士であった。
「あの様なものでは到底のう」
「その通りだな。そして俺はその魔物と戦う」
「魔神達ともいずれはそうなるかのう」
「また出て来るかも知れない」
 牧村はふと言った。
「また一人な」
「それはそうじゃな」
 このことは博士も考えていることであった。

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第三話 日々その十三

 この日もであった。夕食を終えた彼は家の庭に出てフェシングの剣を振ったり突いたりしている。持っているのはサーベル、あの細い剣ではなくそれだった。彼はそれを選んでフェシングをしているのだ。
 何百回も振ったり突いたりしている。未久は家の窓のところからそんな兄を見て声をかけてきた。
「頑張ってるね」
「そう見えるか」
「見えないわけないじゃない」 
 こう兄に述べた。もう空は漆黒になっており空には白銀の満月が輝いている。牧村はその月明かりを浴びつつ剣を振っているのだ。
「朝はランニングに筋トレに」
「ああ」
「夜はそれでしょ。大学のフェシング部に入ったのよね」
「そうだ」
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 剣を振りながら妹に答える。やはり神経はそちらに向けている。
「だからだ」
「またどうしてフェシングをはじめたの?」
 今度はこのことを兄に尋ねてきた。
「急にだけれど。どうしたのよ」
「やらなければならないからだ」
 振ったり突いたりの動作を足捌きと共にしているうちに汗が出て来ていた。ほとぼしるその汗を拭いもせずただひたすら剣を操っている。
「今はな。これを」
「フェシングを?」
「そうだ」
 妹に答える。
「それが理由だ」
「何かよくわからない理由ね」
 兄の言葉の意味が全くわからず首を横に傾げる。
「やらなければいけないなんて」
「どちらにしろ身体を鍛えておいて損は無い筈だ」
「まあ確かにね」
 この言葉には素直に頷くことができた。
「それはその通りよ」
「だからだ。今はこれをやる」
「八条大学っていえば剣道部や柔道部が有名だけれどgucci 財布
 実際にそちらでは全国的に名前を知られている。ただ単に大きいだけの大学ではないのだ。
「フェシングって有名だったかしら」
「有名かどうかはどうでもいい」 
 妹に対しても返事は素っ気無い。
「だが。今は」
「それをやるのね」
「これでないと駄目だ」
 目は必死だった。
「フェシングでないとな」
「しかもその刀じゃないと駄目なのね」
「刀ではない」
 未久の今の言葉はすぐにそうではないと教えた。
「これは剣だ」
「どう違うの?」
「日本刀みたいなのは片方に刃があるな」
 まずはこのことを教える。
「だが剣は」
「見れば両方に刃があるわね」
「そういうことだ。だから今俺が持っているのは」
「剣ね」
「これでわかったな」
「ええ。それにしてもあの細長いのは」
「スピアか」
 相変わらず剣の動作を続けながら妹に答える。
「それがどうした」
「お兄ちゃんあれは使わないのね」
 フェシングといえばスピアである。だが兄はそれを使わずサーベルを使っているのでこう尋ねたのである。何気ない問いではあるがそこにあるものは的を得ていた。
「あの。スピアね。それはないんだ」
「これでないと駄目だ」
 フェシング自体に対するものと同じ返答だった。
「この剣でないとな」
「そんなにそれが好きなの?」
「好きかどうかは別だ」
「けれどするのね」
「そういうことだ。それにしても」
「何?」
「これはこれでかなり難しいな」
 こう妹に告げるのだった。
「剣一つ扱うのもな」
「そうなの?上手くやってるじゃない」
「いや、まだまだだ」
 それでも振り続けている。
「まだ。動きが悪い」
「だから全然そうは見えないけれど」
「そう見えるか」
「動き速いし」
 また言う未久だった。
「全然悪くは見えないわよ」
「御前にはそう見えるか」
「大体お兄ちゃん元々運動神経いいじゃない」
 これは彼女もよく知っていることであった。

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第十九話 夫婦その二

「だからだ。すぐに終わらせるぞ」
「わかりました。それでは」
「すぐに九千の兵を」
「動かす。しかしじゃ」
 さらに言う信長だった。
「すぐに終わらせるが謀反の芽は完全に潰す」
「完全にといいますと」
「やはり津々木はですか」
「そうされますか」
「斬る」
 信長は言い切った。
「あの者は何としても斬る」
「そうですな。あの男を斬らねば」
「さもなければまた何をするかわかりませぬ」
「まして生きていればそれだけで厄介な男の様です」
「さすれば」
 家臣達も信長のその言葉に頷く。それでなのだった。
 津々木の件はこれで決まった。だが厄介ごとはまだあった。それもこのことにおいて最も厄介な話である。そのことについても話された。
 そのことをだ。信長は自分から話すのだった。
「して勘十郎だが」
「決して殺されぬとは聞いておりますが」
「しかし処罰はせねばなりますまい」
「殿、そのことですが」
「一体どうされるのですか」
「勘十郎様については」
 家臣達は口々に言う。そしてだった。
 筆頭家老である平手がだ。主に対して言うのだった。
「殿、ここはです」
「爺はどう考えておるのじゃ」
「勘十郎様は織田家にとって欠かせぬ方」
 これは彼もよく認識していることだった。織田家の誰もがだ。
「殿を十二分に助けて下さる方です」
「しかも明らかに津々木の妖しげなわざによって操られておるな」
「左様、勘十郎様に大きな落ち度はありませぬ」
 平手はこのこともわかっていた。
「切腹は。何があろうとも」
「避けなければならぬな」
「左様です。ただ」
 平手はだ。ここで顔を顰めさせてだ。こう話すのだった。
「処罰はせねばなりません」
「謀反を起こしたからにはな」
「はい、さもなければ家がまともにおさまりませぬ」
 だからだというのである。
「ですから。最も厄介なのはどうした処罰にするかですが」
「そのことですな」
「確かに。どういった処罰にするのか」
「それが問題ですが」
「どうされますか、殿」
「ここは一体」
「案ずることはない」
 信長は落ち着いた声で話すのだった。
「そのことはもう考えてある」
「左様ですか。ではその時はですか」
「殿にお任せしていればいい」
「では。その時はです」
「殿にお任せします」
「任せておけ。さすればじゃ」
 また話す信長だった。
「権六達からの文も届くじゃろう。それも待つのじゃ」
「はい。間違いなく権六殿も新五郎殿も勘十郎様から遠ざけられますが」
「それでも中のことはわかる」
「だからこそですな」
「そういうことじゃ。賽は投げられた」
 信長はこの言葉を出した。
「後はわし等がどう動くかじゃ」
「ですな。では残る九千の兵を動かし」
「そうして動かし」
「そのうえで、ですね」
 こうしてだった。信長は信行の件についても着々と手を打っていた。そのうえで全てを動かし見ていたのであった。それが今の彼だった。

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